近年メイクやネイルをする男性が増え、性別関係なく自己表現を楽しもうという風潮が生まれています。しかし、一方で未だ典型的な「男らしさ」として称されるのはたくましさ、髭やマッチョな風貌、泣いたり弱さを見せてはならないという強さ。これまで“女性性”のあり方として定義づけられてきたファッション、メイクの楽しみ方や美しさの追求を、男性が求めること、表現することは「男らしくない」と一蹴されてしまうものなのでしょうか。クィアカルチャーのパフォーマーであるドラァグクイーンたちは、「誇張した女性のステレオタイプ」を演じていますが、“メンズメイク”と“ドラァグメイク”の境目は、どこで生まれるのでしょうか。ドラァグクイーンたちが、男性性や女性性のあり方、そしてどちらにも定義し得ない性の間について語る夜です。
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